8月14日、イタリア・ジェノバで起こった高架橋崩落のニュースを見て寒気を覚えました。テレビの画面や新聞の写真は目を覆いたくなるようなものでした。しかし、これは他人事ではありません。今、2020年開催のオリンピックに向けて、東京は建設ラッシュです。
前回、東京でオリンピックが開催されたのは1964年。その時も、新幹線や高速道路などの建設が急ピッチで進められ、続いて高度経済成長の波に乗って、たくさんの道路や橋が整備されてきました。これらのおかげで、私たちは便利に快適に移動ができるようになるなど、たくさんの恩恵を受けてきました。これこそ東京オリンピックの輝かしいレガシーだったのだろうと思います。
しかし、あれから50年余が過ぎ、それらの道路や橋は老朽化が進み、早急に対策を講じないと危険な個所がたくさんあると言われて久しくなります。それなのに橋の補修や架け替えなどの工事は一向に進んでいません。 “ロシアンルーレット” の続きを読む