新型コロナウイルスの感染が日本でも深刻な状況になってきました。東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府、兵庫県、福岡県の7都府県に緊急事態宣言が出され、その後、ほかの道県でも次々に独自(法律に基づかない)の緊急事態宣言が出されています。
それに伴い、人々には「不要不急の外出を自粛するように」という要請が出され、企業にもテレワークの推進や店舗の休業要請がされています。飲食店や居酒屋、商店など、小さい店は死活問題、倒産の危機に瀕しています。オフィスワーク中心の企業でも、中小企業の場合は、テレワークと言われてもどうやったらいいのかわからないというところも多いと思います。
大企業に関しては、かなりテレワークが進んでいるようですが、十分ではありません。緊急事態宣言に関係なく、海外からの部品供給が止まったとか、売り上げが減ったといった理由で、数日間、工場を止めるケースもあり、ニュースにもなりました。しかし、感染拡大防止という点ではありませんでした。
そんな中、今日、驚くニュースが入ってきました。東芝が4月20日から5月6日まで休業にするというニュースです。東京の本社や各地の工場を含む国内のすべての拠点を原則、休業になるそうです。電力や鉄道、それにエレベーターなど社会インフラに関する保守管理などの業務は続けるそうですが、約7万6,000人に上るグループすべての従業員が対象とのことです。「会社はこれまでも工場などを除いてテレワークを実施してきましたが、新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない中、一段と踏み込んだ対応を取って従業員の出勤を最大限、減らす必要があると判断しました」と伝えられていました。
うがった見方をすれば、新型コロナウイルス感染拡大が続く中、部品の調達が滞ったり営業成績が落ちてきたので休業に踏み切ったということかもしれませんが、理由はともあれ、これだけ思い切った戦略は、人の度肝をぬきます。
今、世間が求めていることをいち早く実行に移す、その思い切った戦略は、人々によい印象をもって受け止められることと思います。どのような場合でも、戦略は少しずつではなく一度に思い切って打ち出した方が、イメージをアップする効果が高いようです。
nf528主宰 二神 典子