あなたの会社は何色ですか?

同じ業種、似た製品や商品を取りつかっている会社が多い中で、顧客や消費者から自社の製品、商品を選んでもらうために、皆さまはいろいろと努力をされていることでしょう。
良い製品・商品や、良いサービスを提供することが一番大事なのですが、製品・商品やサービスの質は、どの企業も高い水準にある場合はどのようにすればいいのでしょうか。
その答えは、企業としての認知度を高め、いいイメージをもってもらうこと、ファンになってもらうことです。その場合、視覚に訴えるのが効果的です。
ロゴのデザインは、意図する企業イメージに合ったものですか? 日本の伝統的な製品を扱っている会社と最新技術を売りにした製品では、消費者が好むイメージは違います。食料品か衣料品か、電気製品か…など、製品の種類によって、どのようなイメージがふさわしいのかも変わってきます。 “あなたの会社は何色ですか?” の続きを読む

損して得取れ

前回のこのコーナーで、「悪意はないものの、悪ふざけをしたアルバイトが画像をSNSなどにアップし、そのことで倒産に追いやられてしまった店もありました。倒産とまではいかなくても、客足が遠のくとか、せっかく作り上げてきた企業イメージが壊れてしまったという事例は数えきれないでしょう」と書きました。
近頃、アルバイトが不適切な動画をアップするというニュースは枚挙に暇がありません。企業ではそれらのリスクを避けるため、不適切な動画をアップしたアルバイトを解雇するだけではなく、損害賠償の訴訟を起こすようになってきました。
先日も大戸屋のアルバイト店員が不適切な動画をアップし話題になりました。大戸屋は外食チェーンですが、家庭的な定食が多く、店内がしゃれていてきれいなので女性が一人でも利用しやすいと人気のあった店です。
さて、今回の問題に対して、大戸屋はすべて店舗を一斉休業にして、アルバイトの教育と店の清掃をすると発表しました。このことで大戸屋の損害は1億円にもなるそうです。しかし、このことは多くのテレビ番組で報道され、そこに出演しているコメンテーターやインタビューに応じた一般の人たちの反応は非常にいいものでした。これだけイメージよく報道されたのですから、その広告効果は1億円にとどまるものではありません。 “損して得取れ” の続きを読む

「想定外」をなくす

いずれの企業も団体も、危機管理には万全を期していると思います。近ごろは「想定外」という言葉をよく耳にするようになりましたが、私たちは想像力豊かに、あらゆるリスクを予想して、「想定外」などということがないようにしなければいけません。
しかし、いくら内部で不正が起こらないようにしっかり管理をしていたとしても、外部からの要因で、何か自社の不利益になる事件が起こることもあります。
インターネットやSNSが発達して、誰もが自由に情報発信できるようになった現在では、悪意のある第三者が、皆さまの企業や団体に関する中傷、誹謗の記事を発信し、それを真に受けた人々によって拡散されてしまうということもあります。 “「想定外」をなくす” の続きを読む

広報はニーズに応え良い関係をつくる活動

「広報(PR)a・b・c 2」でご紹介したように、戦後の占領下にあった時代に、Public Relations officerをGHQのご意向を伝えるための組織と考えた自治体の人たちが、広報課という日本語を充てました。要は「広く報(し)らしめる」ということです。
「報」という漢字は「ほうじる」とか「しらせる」と読みますが、「むくいる」と読むこともできます。「むくいる」には「受けた恩義・行為に対して、相応のことを返す」(『広辞苑』)という意味があります。 “広報はニーズに応え良い関係をつくる活動” の続きを読む

キーワードは「s」

Public Relationsを「パブリック・リレーション」と言う方がいらっしゃいます。日本語では単数形と複数形の区別を意識しない場合が多いので、うっかりこのような言い方をしてしまうのだと思いますが、Public Relationsの最後の「s」は、その活動を理解する上でとても大切なポイントになりますから、きちんと「パブリック・リレーションズ」と複数形で言っていただきたいと思っています。
以前にご紹介しましたように、Public Relationsを単純に訳せば「公衆との関係づくり」ということになりますが、ここで気をつけなければいけないのは、Public、公衆というように、その組織や企業の周りの人々をひとまとめにして考えてはいけない、ということです。言うまでもなく、その性質に合わせてグループ分けをして、そのグループに適した方法で関係づくりを考えなければうまくいきません。 “キーワードは「s」” の続きを読む

GHQ占領下に導入されたPublic Relations

広報という言葉が英語のPublic Relationsから来ていることを、前回、ご紹介しました。では、なぜこのような日本語が充てられたのでしょうか。
Public Relationsが日本に本格的に導入されることになったのは、第2次世界大戦後、GHQ(連合国最高司令官総司令部)占領下の1947年のことです。 “GHQ占領下に導入されたPublic Relations” の続きを読む

「広報」は、一方的に情報発信するだけではいけない

私が、編集者だからでしょうか。多くの人が共通の認識をもち、同じように理解するためには、まず、言葉の定義をきちんとしておかなければいけないと考えています。その言葉に対する認識や定義が違えば、結論が違ったり、誤解を生じたりするという事例を、雑誌の編集という仕事を通して、いくつも見てきました。

広報という言葉は、英語のPublic Relationsを日本語に訳したものです。publicには「公共の、公衆の、一般の人々の」といった意味があり、relationには関係、間柄といった意味があります。したがって、Public Relationsを単純に訳せば「公衆との関係づくり」というようなことになるのでしょうか。 “「広報」は、一方的に情報発信するだけではいけない” の続きを読む