「ロゴ」のお話

先日のこの欄「ロゴを活用」で、企業コロナウイルスとの闘いを、ロゴを使って表現している事例をご紹介しました。
その中で「本来ならば、企業イメージ、ブランドイメージを定着させるために色や使い方などが厳格に決められていて、その通りに使うことが求められているロゴですが、だからこそ、大きなインパクトをもって報道され、消費者に対してこの難局に貢献している企業という良いイメージに結びつける効果があります」と書きましたが、今日はそのロゴ本来の使い方についてご紹介したいと思います。
ロゴは企業を表すものですから、その企業が扱っている製品や商品、サービスなどをイメージできるようにデザインします。それは形だけではなく、色によってもイメージが変わりますから、色を選定するのにも注意が必要です。
日本では家ごとに家紋が決まっていて、最近はあまり見かけなくなりましたが、結婚式に着る留袖や紋付、葬式に着る喪服などに入っているのが家紋です。その他にもお椀や重箱、風呂敷などに家紋を入れることもありました。
老舗と言われる店の暖簾にはこの家紋が入っていて、それをロゴのように使っているケースもありますが、近年ではイメージに合ったロゴを作成する例が増えています。視覚的には形と色の両方が変わらない方が印象に残りやすいので、形だけ決めて色をその都度変えるという例はあまりありません。
形や色によってどのようなイメージを与えるのか、それを判断するには専門的な知識が必要ですから、費用がかかりますが、できればデザイナーに依頼して作成してもらうことをお勧めします。その際は、自身の会社の商品、製品、サービスについてデザイナーと共有できるように入念に打ち合わせをしてください。ロゴは長く付き合うものですから、まずは自分が気に入ることも大切だと思います。
そして、一度決めたらできる限り変えないことです。しょっちゅう変えていたらイメージが定着しませんから気をつけてください。

nf528主宰 二神 典子