大学時代に国際法や国際関係論を専攻していた私には、経営学という分野は全くの門外漢。その私が大学院で経営学を勉強しようと思ったのは、仕事でロータリアン(ロータリークラブの会員のことです)と話をすることが多くなってきたためです。ロータリアンの多くは経営者です。雑談にはビジネスの話がよく出てきますが、一般の企業に勤めたことのない私にとってはわからないことばかりでした。ロータリーの雑誌の編集という仕事を続ければ、ロータリアンと話をする機会が増えることは疑いのないことです。若いうちなら知らないでも許されるでしょうが、40歳になった私が「わかりません」では格好がつきません。 “電車で日経新聞” の続きを読む
現場主義
前回「写真は真を写すのか」というテーマで書きました。今回はその続編です。
私たちが日ごろ目にする、新聞や雑誌の写真、またはテレビの映像などは、ほとんどがプロによって撮影されたものです。プロは、そのニュースの内容を読者や視聴者に、より伝わるような画像や映像を撮ろうとするのだと思います。これは、ねつ造とか情報操作といったものではなく、より真実に迫ろうとした結果です。 “現場主義” の続きを読む
写真は真実を写すのか
「聞くと見るでは大違い」などという経験は誰にもあることだと思います。私自身、取材で写真を撮ったり、その写真を雑誌に掲載したりする時、多少の細工をすることがあります。あるイベントの会場全体を撮影すると閑散として見えてしまうといった場合です。人が集まっている所だけを撮れば、盛況に見えるのです。
何かを加えたり、何かを消したりしているということではないので、その写真は決してウソやヤラセではありません。その時、そこにあった事実です。しかし、その場にいなかった人が受ける印象が、事実とは違ったものになるかもしれません。 “写真は真実を写すのか” の続きを読む