ささやかな幸せ

ゴールデンウィークが始まりました。例年なら、旅行に出かけたり、帰省したりする人たちで鉄道も航空機も、そして高速道路も混雑していますが、今年は様子が違います。新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するための要請に応えて多くの人たちが自宅で過ごしています。
久しぶりに孫の顔が見られると思っていたおじいちゃん、おばあちゃんはがっかりされていることでしょう。海外旅行に行くために一生懸命働いたのに実現できなくてがっかりしている人も多いと思います。それどころか、今はクルマで30分ほどの日帰りドライブすらできません。 “ささやかな幸せ” の続きを読む

ハンコはホントに必要ですか?

コロナウイルスの感染拡大に伴い、テレワーキング、在宅勤務が求められ、大手企業やIT関連のベンチャー企業を中心に、広がりを見せています。一方で、その切り替えがスムーズにいっている企業でさえ、押印するために出社しなければならないという実情があるのだそうです。テレワーキングの最大の敵はハンコなのかもしれません。
ハンコ、印鑑というのは、日本の長い伝統、文化です。押印するというのは、その本人が確認した、認めたということの証です。しかし、印鑑よって確実に本人確認ができるのでしょうか。ほかに方法はないのでしょうか。 “ハンコはホントに必要ですか?” の続きを読む

思い切った戦略

新型コロナウイルスの感染が日本でも深刻な状況になってきました。東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府、兵庫県、福岡県の7都府県に緊急事態宣言が出され、その後、ほかの道県でも次々に独自(法律に基づかない)の緊急事態宣言が出されています。
それに伴い、人々には「不要不急の外出を自粛するように」という要請が出され、企業にもテレワークの推進や店舗の休業要請がされています。飲食店や居酒屋、商店など、小さい店は死活問題、倒産の危機に瀕しています。オフィスワーク中心の企業でも、中小企業の場合は、テレワークと言われてもどうやったらいいのかわからないというところも多いと思います。 “思い切った戦略” の続きを読む

言い換えてみよう!

同じことを表現するのにも、いろいろな言い方があります。そして、その表現の仕方によって、印象は随分変わります。私は編集者ですから、読者の受け止め方を常に気にかけていますが、その点から言うと、新型コロナウイルスに関する情報発信の仕方には問題があるように思えます。
緊急事態宣言が出され、外出の自粛要請、営業の自粛要請など、自粛とか要請とかいう言葉をよく耳にするようになりました。自粛という言葉には、とても窮屈な印象があります。また、行動を制限されたり否定されたりすることには反発も生まれます。それでなくても感染者が増え気持ちが重くなっているときに自粛と言われたら、ストレスの塊になってしまいそうです。また、若い人たちは、どのくらい自粛という言葉を理解できるのでしょうか。普段、彼らが使う言葉とはかけ離れているように思います。 “言い換えてみよう!” の続きを読む

勝手にやらせていただきます!

ここのところ新型コロナウイルスに関する話題ばかりで心苦しいのですが、今週もまたその話です。
4月7日、新型コロナウイルスの感染拡大に関して緊急事態宣言が、東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県、大阪府、兵庫県、福岡県に出ました。安倍首相が国民に向けてメッセージを発信しましたが、具体性に欠けていたように思ったのは私だけではなかったと思います。これを受けて該当する都府県の知事も記者会見を開いたりテレビの情報番組に出演したりして、それぞれからの要請について話をしました。しかし、いずれも外出を控えてくださいというお願い以上に具体的な内容はありませんでした。事前に具体的に営業自粛について予告していた東京都の小池知事も国との調整ができていないということで、もやもやとした会見だったように思います。
しかし、一夜明けた今日、街は静まり返っています。百貨店やショッピングセンターをはじめ大手やチェーン店を中心に、今日から営業自粛に入ったからです。飲食店をはじめとして、個人商店でも休業に入ったところがあります。
この非常事態に飲みに行ったり、ライブハウスに行ったりして感染が広がったというニュースが毎日のように取り上げられていますが、そんなことがニュースになるほど、これらのケースは例外的なもので、実は、ほとんどの人は気をつけているのだと思います。 “勝手にやらせていただきます!” の続きを読む

緊急事態です

新型コロナウイルスの感染は拡大し続け、世界中を恐怖に陥れています。このウイルスは、何よりも人々の健康を奪い、命を奪うことが一番恐ろしいのですが、多くの方々は、経済への影響も心配されていると思います。
グローバル化と言われて久しいこの時代に、国境を閉ざして、人々もモノも行き来することができなくなりました。国境を越えて入ってくる部品が入らなくなり、工場が動かなくなりました。旅行者が来なくなって、ホテルや観光地が打撃を受けました。さまざまなイベントや会合が中止になりました。人が街に出なくなって買い物や飲食をしなくなりました。
経済損失は計り知れませんし、この状況が今後いつまで続くのかもわからないのです。と、評論家のように一言で片づけられないのが、個々の企業、個々の店です。嵐が吹き去るまでじっと耐えられればいいのですが、その前に立ち行かなくなってしまうと心配されている経営者も多いことでしょう。では、こんな時にいったい何をすればいいのでしょうか。 “緊急事態です” の続きを読む

自己責任…でも「決めてくれたら従うよ」

日本国内で、特に都市圏で新型コロナウイルスの脅威がジワジワと迫りくる中、東京都や周辺の件では、不要不急外出自粛の要請が出されています。多くの人は、これに従っていますが、一部の人たちが「自己責任でやっています」と、遊びに出かけています。若い人と言われますが、年配者にもこのような人は結構いるようです。
自分の命が危険にさらされるかどうかは本人の勝手、つまり自己責任で済ますことができるかもしれません。しかし、新型コロナウイルスの感染に関しては、自分が感染するリスクだけではなく、そのことによって身近で大切な人の命、そしてそれらの人たちにつながる多くの人の命を危険にさらすことになります。それでも責任を取ることができるのでしょうか。 “自己責任…でも「決めてくれたら従うよ」” の続きを読む