変更はためらわず臨機応変に

猛暑が続きます。今年の夏は異常気象で特別に暑いと言われていますが、考えてみれば、この言葉、このところほぼ毎年聞いているように思います。毎日のように、何人熱中症になったというようなニュースを見ます。先日は小学生が亡くなりました。校庭での授業などで多くの生徒が倒れるというケースも少なくありません。
学校の行事や授業の予定はずっと以前から決められたものですから、変更しにくいのだと思います。しかし、何よりも命が大切です。その行事を実施しても何も問題は起こらないかもしれません。しかし、何かが起こってしまったら遅いのです。中止するのは勇気と決断がいるでしょうが、ぜひ、予定を変更する勇気を持っていただきたいと思います。

今、子どもたちは夏休みに入っていますが、先日、1学期の終業式のニュースで知った話です。ある小学校で、終業式はいつも体育館に全校児童を集めて行っていたそうですが、今回は各教室で行うことにしたそうです。校長先生は、校内放送で全校児童に向けてお話をされました。
教室にはエアコンが設置されています。一方で体育館にはエアコンがないという事情を考えて、教室での終業式にされたそうですが、この校長先生の判断力は素晴らしいと思いました。前例のない出来事には、前例のない対策が必要です。
ところで、公立の学校で教室にエアコンのない学校がまだたくさんあるのだそうです。予算のこともあるのでしょうが、子どもたちは未来を担ってくれる私たちの宝です。エアコンをつけることは子どもたちを甘やかすことではなく、子どもたちの命を守ること。早い設置を望みます。

nf528主宰 二神 典子