東京オリンピックに思う

2020年は東京オリンピック開催の年。2020年の展望が語られるようになった昨年末から今年のお正月にかけて、オリンピックの話題で持ちきりでした。オリンピックが近づくにつれて、この話題はどんどん増えていくことでしょう。
ところで皆さまは前回、1964年の東京オリンピックを覚えていますか? 56年も前のことですから、生まれていなかったと言われる方も多いと思います。実際に会場に出かけたり、テレビで見たりと、感動をした記憶をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
私はまだ小さかったので、生まれてはいたもののオリンピックそのものの記憶は全くありません。そういえば親に連れられて聖火ランナーを見に行ったような気もしますが定かではありません。
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東京はただ今大改修中!

東京は今、再開発の真っただ中です。オリンピックを間近に控え、その速度を増してきています。つい最近も、地下鉄銀座線の渋谷駅が新しくなって大きく報道されたばかりです。数年前、東急東横線が副都心線とつながり、地上にあった駅が地下に移って以来、その駅の跡地も含めて、渋谷駅とその周辺は大きく変貌を遂げてきています。東急東横線で渋谷に行くのは特に大変で、工事の進行に合わせて通路や出口が変わるので、地上に出たり乗り換えたりするのに、迷子になってしまいそうです。クルマで通りかかっても工事中のこの街はややこしくて、慣れていないと車線を見失いそうになります。
新しい国立競技場が完成した千駄ヶ谷周辺や、虎ノ門、汐留、日本橋、有明……、東京のいたるところで同じような光景を見ることができます。高速道路の開通も相次いで、私の古いカーナビではとても対応しきれなくなってきました。買い替えてもまたすぐに役に立たなくなってしまいそうなので、ついにカーナビをあきらめて、最近はスマホをカーナビとして利用しています。
ところで、前回、1964年に開催された東京オリンピックの時も、海外からのお客さまを迎えるために東京ではいくつもの工事が行われ、首都高や新幹線が開通したり、ホテルが開業するなどしました。あれから54年たった今、それらの多くは老朽化が問題になっています。
東京だけではありません。東京オリンピック景気や高度成長の波に乗って一気に近代化され整備された道路や橋、ビルなどは、一気に老朽化への道を進むことになりました。今、一気に生まれ変わろうとしている東京の街は、数十年後に一気に老朽化の波に襲われることになるでしょう。
前回の東京オリンピックの時に建設したビルや道路の現在の課題を踏まえ、数十年後に一気に負担がかからないように、メンテナンスなど、きちんと計画を立てていかなくてはいけません。増して、前回と違い、人口が減り成長も鈍ってきている時代です。それにも関わらず、前回より大きく変化しつつある東京の街です。
新しくできたビルや街並みに心ときめかせながら、半面、未来が不安になります。東京が巨大な廃墟とならないよう、長期的な視野をもって開発を進めていただきたいと願うばかりです。

nf528主宰 二神 典子

12年周期で考える

あけましておめでとうございます。
今年は子年。干支の始まりの年です。始まりと聞くと、なんだかわくわくしませんか。
これまでうまくいかなかったことには終止符を打ち新しくやり直そうと思ったり、これまでやってこなかったこと、できないと思っていたことを始めてみようと考えたり……。
毎年、新年を迎えるたびに同じようなことを考えていて、そして暮れになると目標を達成できなかったことや、挫折してしまった自分を反省する、という繰り返しです。でも、12年に一度巡ってくる干支の終わり、亥年最後の日に1年ではなく12年を振り返ってみたら、それなりに自分が成長してきたかなと思えました。毎年、行ったり来たりしながらそれでも少しずつは前に進んでいることに気づきました。 “12年周期で考える” の続きを読む

発想が「昭和」じゃない!?

先日、「天声人語」(『朝日新聞』2019年8月1日)で、「梅田」の駅名が変わることを知りました。皆さまご存じのことと思いますが、梅田駅はJR大阪駅に隣接する阪急電鉄、阪神電鉄の駅名で、それが今年の10月から「大阪梅田」駅になるとのこと。
同じところなのに駅名が違うのは紛らわしいとの指摘が以前からあり、外国人観光客の増加が駅名変更の決め手になったと、記事にはありました。同じ阪急電鉄の「河原町」も「京都河原町」に変更されるとのことです。「河原町」は大阪(十三)と京都を結ぶ阪急京都線始発駅で、京都の玄関となる駅ではありますが、JR京都駅と隣接しているわけではありません。
同じところなのに駅名が違うという例は、何もJRと私鉄に限ったことではありません。東京には地下鉄の乗換駅で駅名が違うというケースがいくつかあります。例えば、都営地下鉄三田線の「日比谷」の改札の目の前に東京メトロ有楽町線の「有楽町」の改札があったりします。 “発想が「昭和」じゃない!?” の続きを読む

いいアイデアですね「涼み処」

気温が低くて日照不足の長い梅雨が明けたと思った途端に暑い日々がやってきました。涼しさに慣れた体はこの暑さに対応できず、多くの人たちが熱中症にかかってしまっています。亡くなれた方もいらっしゃいます。
現在ではほとんどの家にエアコンがあると思いますが、特にご年配の方の中には「もったいない」「暑さを感じない」「冷房は嫌い」といった理由でエアコンを使わない方も結構いらっしゃるようです。
東京の目黒区では区内の「老人いこいの家」などに「涼み処」を設けているとのこと。その数は25か所あり、冷たい麦茶も用意されているそうです。自宅の電気を全部消して、日中の暑い時間をそこで過ごせば、熱中症の心配はなくなりますし、電気代の節約にもなります。 “いいアイデアですね「涼み処」” の続きを読む

小川が消えた!?

実際にある小川が消えたという話ではありません。小川は確かにそこにあるのですが、地図から消えてしまったという、フランスでの話です。
フランスでは、農薬が川に流れ込んで汚染されるのを防ぐために、小川の近くで農薬を使用してはいけない、という法律があるそうです。ご存じのように、フランスは農業大国です。農地を拡大して雇用を増やそうとしたのが、小川が地図から消えた理由とのことですが…。 “小川が消えた!?” の続きを読む

死者からの手紙

先日、郵便受けに入っていた手紙を見て「あれ?」と思いました。白い封筒に印刷されていた文字の色がグレーだったからです。急いで部屋に帰って封を開け、その手紙を読むと……。やはりそうでした。その方は、亡くなられていたのです。
この手紙がいつ書かれたものかはわかりませんが、自分の死期を悟って生前ご縁のあった方々にご自分の言葉でお別れをされたのだと思います。ご本人からのお手紙とともに、ご親族の方からのお手紙が添えられていました。 “死者からの手紙” の続きを読む

サムサノナツハ……

ずいぶん昔のことなのではっきり覚えていませんが、中学生のときか、高校生のときか、国語の時間に、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」という詩について勉強をしました。また、歴史の時間には、冷害による飢饉で多くの人たちが亡くなったことも学びました。
しかし、西日本しかしらない私にとって(島根県松江市で生まれ育ちました)、これらのことはどうも実感としてとらえることができませんでした。それが、大学生になり東京で暮らすようになってしばらくたったころ、冷夏を経験して、初めて実感としてどのようなことがわかったのです。 “サムサノナツハ……” の続きを読む

働き方改革って誰のため?

4月1日、働き方改革関連法の運用が開始されました。この日は、新しい元号「令和」の発表に浮かれていて、それほど大きなニュースにならなかったようですが、私は日本経済や人々の暮らしを左右する大きな出来事ではないかと思っています。
過労死やサービス残業など、働く人々を取り巻く環境には課題がたくさんあります。せっかく有給休暇の制度はあるのに、それを取りづらいような雰囲気が企業の中にあったことも事実です。このような問題は速やかに解決しなければなりません。
一方で、個々の企業にはどうしてもやらなければいけない仕事、作業があります。従業員一人当たりの勤務時間が減れば、それらの仕事を片付けるために、別の人を雇わなければいけません。例えば、これまで10人の従業員だった場合、11人に増やさなければいけなくなるということです。 “働き方改革って誰のため?” の続きを読む

新しい元号に思う

4月1日、新しい元号が決まり発表されました。その瞬間を注目していた人も多かったようです。私は、その時、外出中でテレビのない所にいなければなりませんでしたから、テレビの録画予約をして出かけました。幸い、スマートフォンで中継を見ることができ、リアルタイムでその瞬間に立ち会うことができました。こんなことができたのも、平成時代30年間にいかに技術が進歩し、それによって私たちの生活が変わったかの表れだと思います。
さて、新しい元号の発表に、人々が何を期待していたのか。元号が変わることによって、何か新しくいいことが始まるのではないかとか、これを契機に何か新しいことを始めようという思いを持っている人が多かったのだと思います。私自身もその一人です。 “新しい元号に思う” の続きを読む