休日のケガにご用心!

1月、成人の日を含む3連休の初日、友人の息子さんがゲガをしました。茨城県で行われたサッカーの試合でケガをして救急車で病院に運ばれたのですが、どこにも受け入れてもらえなかったそうです。
神奈川県川崎市に住むその友人は、息子さんがケガをしたと聞いて、クルマで茨城まで出かけていったのですが、結局、その息子さんを連れて川崎まで帰ってきました。地元で病院を探したのですが、ここでも受け入れてくれる病院が見つからず、自宅から119番に電話をして事情を話し、再び救急車で病院探し。
何件もの病院に断られ、ようやく横浜市内の病院に受け入れてもらえたそうですが、その病院には若い当直の医師しかおらず、診察をしてもらえたものの休み明けしか手術はできないと言われたそうです。
取りあえず入院させ、休み明けを待って無事手術をすることができたものの、その間、息子さんの痛みはとても我慢できるような状態ではなく、大声で痛みを訴え続けていたとのことでした。
その声を聞いても何もできない親の心境はどのようなものか、考えると胸が痛くなります。それより何より3日間も痛みに耐えなければいけなかった息子さんがどれだけ苦しかったことか。
後で、そのレントゲン写真を見せてもらいましたが、かなりひどい骨折で、命に別条があるわけではありませんが、小学生のお子さんのこと、何日も放っておけば骨が変形して歩行が困難になってしまう恐れがあったのではないかと思いました。
川崎市には急な発熱などに対応して、当番制で休日診療を行う制度はありますが、緊急手術となると、対応ができるようにはなっていなかったようです。
お医者さんも人間です。いい診療のためには、しっかりと休養を取ることも大事です。命を預かっているのですから、どれだけ心労が大きいことかもわかります。しかし、こんなに大ケガをした子どもがどこにも受け入れてもらえず、3日間も痛みに耐えなければいけないなんで、何かどこかが間違っているとしか思えません。
しっかりと休養を取ることは大事ですが、緊急手術ができる医師がすぐに病院に駆けつけられるよう、たとえば複数の病院が連携して、当番制で自宅待機するといったシステムがあればよかったと思います。
こんな状況を考えると、休日のスポーツイベントは考えものですね。ケガをするリスクは高いですから。皆さまも、休日にはケガをしないよう、くれぐれもお気をつけください。

nf528主宰 二神 典子