信号機はどこ?

グアムに行きました。グアムの中心部、タモンにあるTギャラリアの角には信号があり、そこはスクランブル交差点となっていて、ショッピングを楽しむ観光客たちが多く行き来しています。
Tギャラリアは、建物が、一般的にホテルロードと呼ばれているサンビトレスロード沿いに細長く続いていて、入り口は先ほどの交差点から少し離れたところにあります。その入り口から道路を渡った反対側には大きなホテルやショッピングセンター、バス停などがありますが、信号機のある交差点まで戻って渡るのは少し面倒です。だからと言って、ここに信号機を設置するのは、交差点から近すぎて、これも問題があるように思います。しかし、何もしなければ観光客が渡って事故になりかねません。
実は、ここには渡りたい時に押すボタンが設置されています。信号機は見当たらないのですが、ボタンを押すとクルマがきちんと止まってくれました。なぜ?と思いながらよく観察してみると、路面に埋め込まれた電球がチカチカと点灯していました。それを見てクルマが止まるのです。
先日、ある情報番組で事故が多発している小さな交差点を取り上げていました。その交差点の状況からいろいろな原因が考えられるようですが、近くに学校があって通学路にもなっていることから、地元の住民の方々はここに信号機を設置することを望んでいらっしゃるようです。
しかし、信号機を設置するのには、道路の広さとか交通量とか一定の基準があり、その基準を満たしていないので、ここには信号機を設置できないとのこと。「そんな杓子定規なことを言っていないで、状況に応じて柔軟に対応してもいいのでは」と思ったのですが、その狭い道路に信号機を設置すれば、通行の邪魔になってしまう可能性もありそうです。
その時に思い出したのが先ほど紹介したグアムの道路に埋め込まれた電球。問題になっている交差点は自動車同士の出会い頭の事故なので、ボタンを押すというシステムは使えませんが、例えば、優先道路側、交差点から30mとか50m手前の路面にセンサーを埋め込み、クルマが通過したら、一旦停止をしなければいけない側の道路にある一時停止の標識が光るといったシステムをつくれば、信号より安価で設置でき、信号用の柱が不要ですから、狭い道路でも通行の邪魔にならないのでは、と思いました。
これは単なる素人の考えですが、安全第一、前例にこだわらず、事故を減らすための方法を考え、「危険」と言われているところにどんどん投入してほしいものです。

nf528主宰 二神 典子