今年の6月、アトランタ(アメリカ・ジョージア州)を訪れた時のことです。アトランタには、Street Car(路面電車)が走っています。私は、この電車に乗ってキング牧師国立歴史地区に行こうと考えていました。
駅には券売機がありますが、これが問題でした。この電車のチケットは一律に1ドルです。そこでチケットを買おうとしのですが、どこにも現金を入れるところがありません。アトランタには、このStreet Carのほかに、MARTA(Metropolitan Atlanta Rapid Authority)という地下鉄(地上を走っている区間もあります)があります。この電車は現金でチケットを買うことができますが、そのほかにBreezeカード(プリベイトカード)があります。Street Carは、このBreezeカードかクレジットカードでしかチケットを買うことができません。つまり現金でチケットが買えないということなのです。でも、1ドルでクレジット払いというのには、かなり抵抗がありますよね。皆さまはいかがですか?
Street Carの駅はすべて路上にあり、係の人がいるわけではありません。夜間には人通りも少なくなるでしょう。券売機にお金が入っていたら、壊して盗まれる恐れがあります。現金を回収するのにも手間と人手が必要でコストがかかります。考えてみれば、合理的ですよね。
ところで、古い話で恐縮ですが、2004年、大阪で国際ロータリーの年次大会が開催された時のことです。大会が始まる前、私は、来日した海外のロータリー雑誌の編集長とご家族を京都観光にお連れしました。南禅寺の近くだったと思うのですが、普通の住宅地に清涼飲料水の自動販売機を見つけ、「日本には人通りの少ない住宅地の路上にも自販機かあります。ここに設置しても、中の品物や現金が盗まれることがないからです」とお話ししました。
近頃は少々物騒になってきましたが、それでも自販機が壊されて現金が盗まれるといった事件はほとんど耳にしません。私たちは当たり前だと思っていますが、それは珍しいことです。ですから私たちは、このかけがえのない安全に感謝し、守っていかなければいけないと思います。
ところで、皆さまは、いくらくらいからクレジットカードをお使いになりますか? ショッピングセンターなどで発行しているクレジットカードは、クレジット払いにすると現金で支払うよりたくさんのポイントがつきます。しかも、大抵の場合、年会費無料です。私もそれにつられて何枚かのクレジットカードを持っていますが、1,000円くらいだとちょっと使かいづらいので、ついつい余分にモノを買ってしまうことになります。それが食料品だと無駄になってしまうこともあります。これではポイントが余分にたまっても意味がありません。勇気を出して、100円でもクレジット払いにしてみますか!?
nf528主宰 二神 典子