店舗のリストラ

私の住まいは近年話題になった再開発地域にあります。周りをショッピングセンターに囲まれた場所にある我が家は買い物にはとても便利。新しいマンションがどんどん建っていますから若い世代の人たちが多く、ショッピングセンターにもベビーカーがあふれ、少子化ってどこの話?と思えるような光景が広がっていますが、これから年を取って歩くのが困難になるかもしれないなどと考えている私のような世代にとっても、いつまでも買い物を楽しむことができると思える街です。
ショッピングセンターには、週末はもちろんですが、平日でも多くの人たちが買い物に訪れています。この駅の周辺だけでなく、少し離れたところから訪れる人も多いようで、特に週末は広い駐車場が満杯になりグルマを止めるのに苦労するほどです。
引っ越してきたころはショッピングセンターなどなく、買い物には少し不便を感じていましたが、5年ほど前からはいくつかできたショッピングセンターのおかげで買い物が便利になりました。しかし、ここにきて普段利用しているお店の閉店セールの案内をいくつか受け取りました。
それには全国展開をしているような大きな、有名なお店も含まれています。2020という数字はキリのいい数字です。何かをしようと考えている場合に背中を押してくれそうな数字です。景気は悪くないようですが、それを実感できる人はどのくらいいるのでしょうか。少子化や人手不足、不安定な国際情勢などを考えたとき、企業が今のうちに将来に向けての新たな展開、新たな経営戦略を考えるのは当然のことと思います。
閉店する店舗の中には確かにあまりお客さんが入っていないかな、と思われるものもありますが、そうでない店舗もあります。特に店舗をたくさん抱えて全国展開をしている企業の場合は、一店一店を見直して不採算または採算が低い店舗を閉め、採算の取れる店舗に集中して投資し経営効率を上げていくという戦略は当然のことと考えます。
人手不足だから引く手あまただと高を括っていると、いつ「あなたはいらない」と言われるかもしれません。採算の取れる店舗に集約すれば必要な人も減らすことができます。生産性の低い人はいらなくなります。その人の生産性が高かったとしてもITが取って代われる仕事なら、人の出番はなくなります。
企業だけでなく、個人個人も将来に向けた戦略を考え実行しなければならない時代になりました。

nf528主宰 二神 典子