勇気ある撤退

小学校6年生のとき、林間学校で大山(だいせん 鳥取県)に登りました。その日、朝から天気はそれほど良くなかったのですが、9合目を過ぎたあたりだったでしょうか、先生の指示で引き返すことになりました。頂上は目前です。後から登ってくる人たちは私たちを追い越して頂上を目指しています。
「ここまで来たのだから頂上まで行きたい」と思ったのは私だけではなかったと思います。随分下まで降りてきて昼食を取っているときに、雨が降り始めました。私たちは急いで荷物を片付けて出発しました。細い山道はすぐに川のようになってしまいました。宿に着いたころには、みんなびしょ濡れです。あのまま頂上まで行っていたら、私たちはもっとひどい目に遭っていたことでしょう。
「山は危険。天候が変わったら勇気をもって引き返すことが大事だ」。随分以前のことですから、具体的には覚えていませんが、そのとき先生はそのような話をしてくださいました。そして、それ以来、私の中に「無理をしないで引き返すことが大事な時もある」ということが、深く刻まれました。 “勇気ある撤退” の続きを読む

未成年は味醂を買えない

昨年10月、消費税が10%に上がったことに伴って生まれた軽減税率。金額はさておき、日常生活では軽減税率を適用される食料品を買う回数や個数の方がはるかに多く、したがって、私の感覚では軽減税率と言われても、あまりビンときません。8%が普通で、それ以外が高いといった感じです。
10月以前にテレビで話題になっていたのが、何が10%で何が8%なのかという問題。なかなか複雑というより、どうも納得できないことも多くありました。例えば500円のハンバーガーセットをお店で食べると10%で、100g1,000円の牛肉を買ってきてすき焼きや焼き肉を作って自宅で食べれば8%と言われて、どっちがぜいたくなのか??と、疑問に思ったりもしました。 “未成年は味醂を買えない” の続きを読む

マイナスをプラスに変換 1

新型コロナウィルスが猛威を振るい、人々の健康ばかりでなく、経済面でも大きな打撃を与える様相を見せています。中国では多くの人々が感染し多くの方々が亡くなられています。日本国内でも感染が少しずつ広がってきています。早く終息してくれることを願いつつ、とりあえずはマスクに手洗い、と実践されている方も多いと思います。
そんな中で、横浜港に接岸された大型クルーズ船のダイアモンド・プリンセス号では、乗員・乗客に感染が広がっていて、連日大きく報道されています。感染者数がどのくらいまで増えていくのか、乗客・乗員の方々は不安と不自由な生活を強いられ、持病が悪化するなど、ほかにも悪い影響が出てくるのではないか心配されていらっしゃることでしょう。
船に乗られている方々が一番不安に思われているのは確かですが、そうでない人たちの間にも不安は広がり、「クルーズ船は怖い」「絶対に船旅はしない」と考えるようになった方々も多いと思います。 “マイナスをプラスに変換 1” の続きを読む

苦手を克服

今年も確定申告の時期になりました。長年、給料をもらう立場でしたから確定申告とは縁がなかったのですが、寄付金控除を受けたり、住宅ローン減税を受けたりするようになり、確定申告をする機会がありました。確定申告に関して全く知識がない私でも、国税庁のホームページで該当する項目を探し、源泉徴収票などを見ながら質問に答えれば、申告用の書類が簡単に作成できて安堵したことをよく覚えています。
独立してフリーランスの編集者として仕事を始めたときに最初に購入したのが、経理、確定申告関係の書籍でした。そして税務署に行き青色申告業者の手続きをして、経理用のソフトを購入しました。簿記についてもほとんど知識のない私でしたが、購入した品物とその価格をコンピューターに打ち込むと自動的に仕分けをしてくれて、最終的には確定申告の書類が出来上がります。 “苦手を克服” の続きを読む

新型コロナウィルスにご用心!

穏やかに新年を迎えることができたと思ったのも束の間、中国の武漢で新型コロナウィルスの感染者が見つかったとのニュースが入り、春節で中国人観光客が増える時期とも重なって、恐怖を覚える人が増えています。
日本でも何人かの感染者が確認され、対岸の火事とは言えなくなりました。一方で、武漢から脱出できなかった日本人の多くが、政府のチャーター便で帰国することができホットしましたが、それらの方々の中にも数人の感染者が見つかったとのことで、病状が深刻にならないことを願うばかりです。
武漢では感染者が爆発的に増え、医療が追いつかない状況で心配ですが、幸い日本では、ある程度感染を抑えることができているようで、一安心です。 “新型コロナウィルスにご用心!” の続きを読む

ポイントだけを短くまとめて話す練習を

外国人の方々にインタビューをした経験があります。こちらの質問に対して1~2分でまとめて話をしてくれました。何人かに聞いたのですが、皆さん同様でした。欧米の方々は特にきちんと答えてくれて、あとで記事にまとめるのがとても楽でした。
その時、同じ質問を何人かの日本人にもしました。5分以上かかっても本題には入らない、質問の方向を変えてみてもなかなか核心部分が引き出せなくて、たった数行のコメントをもらうのに苦労した覚えがあります。
アメリカでは、スピーチやディベートの練習を子どもの頃から授業などで行っているそうです。また、ある程度の地位になれば、それに合わせてスピーチや受け答えの訓練を受けると聞きました。 “ポイントだけを短くまとめて話す練習を” の続きを読む