キャッシュレス時代の子どもたち

ある機関の調査によれば、お年玉の約10%がキャッシュレス、すなわち現金でない方法で渡されているとのことです。そのために子どもたちにお金について教えたというのがニュースの内容です。
そういえば、携帯電話が普及して、今、若い人たちは公衆電話の使い方を知らないという話を聞きました。地震などの災害が起こった時、公衆電話は一般の電話やケータイ電話よりつながりやすく、有効な連絡手段だそうです。そこで、公衆電話の使い方を子どもたちに教えたというニュースを見たのはそれほど前のことではなかったように思います。 “キャッシュレス時代の子どもたち” の続きを読む

店舗のリストラ

私の住まいは近年話題になった再開発地域にあります。周りをショッピングセンターに囲まれた場所にある我が家は買い物にはとても便利。新しいマンションがどんどん建っていますから若い世代の人たちが多く、ショッピングセンターにもベビーカーがあふれ、少子化ってどこの話?と思えるような光景が広がっていますが、これから年を取って歩くのが困難になるかもしれないなどと考えている私のような世代にとっても、いつまでも買い物を楽しむことができると思える街です。
ショッピングセンターには、週末はもちろんですが、平日でも多くの人たちが買い物に訪れています。この駅の周辺だけでなく、少し離れたところから訪れる人も多いようで、特に週末は広い駐車場が満杯になりグルマを止めるのに苦労するほどです。
引っ越してきたころはショッピングセンターなどなく、買い物には少し不便を感じていましたが、5年ほど前からはいくつかできたショッピングセンターのおかげで買い物が便利になりました。しかし、ここにきて普段利用しているお店の閉店セールの案内をいくつか受け取りました。 “店舗のリストラ” の続きを読む

早い者勝ち-ホテルの10連休

ホテルは年中無休が当たり前と思っていた多くの人にとって驚く話題が飛び込んできました。別府と箱根のホテルで10連休を取るホテルが出てきたという話題です。
いずれも同じ系列のホテルで、働き方改革の一環とのことでした。確かに理由はその通りだと思いますが、「働き方改革」が注目されている今、メディアに取り上げられるためのキーワードの一つであることは間違いありません。広報・PRの視点からから考えた場合、今話題になっている言葉を盛り込むというのがメディアに取り上げられるための常套(じょうとう)手段であることは、昔も今も変わっていません。 “早い者勝ち-ホテルの10連休” の続きを読む

東京オリンピックに思う

2020年は東京オリンピック開催の年。2020年の展望が語られるようになった昨年末から今年のお正月にかけて、オリンピックの話題で持ちきりでした。オリンピックが近づくにつれて、この話題はどんどん増えていくことでしょう。
ところで皆さまは前回、1964年の東京オリンピックを覚えていますか? 56年も前のことですから、生まれていなかったと言われる方も多いと思います。実際に会場に出かけたり、テレビで見たりと、感動をした記憶をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
私はまだ小さかったので、生まれてはいたもののオリンピックそのものの記憶は全くありません。そういえば親に連れられて聖火ランナーを見に行ったような気もしますが定かではありません。
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東京はただ今大改修中!

東京は今、再開発の真っただ中です。オリンピックを間近に控え、その速度を増してきています。つい最近も、地下鉄銀座線の渋谷駅が新しくなって大きく報道されたばかりです。数年前、東急東横線が副都心線とつながり、地上にあった駅が地下に移って以来、その駅の跡地も含めて、渋谷駅とその周辺は大きく変貌を遂げてきています。東急東横線で渋谷に行くのは特に大変で、工事の進行に合わせて通路や出口が変わるので、地上に出たり乗り換えたりするのに、迷子になってしまいそうです。クルマで通りかかっても工事中のこの街はややこしくて、慣れていないと車線を見失いそうになります。
新しい国立競技場が完成した千駄ヶ谷周辺や、虎ノ門、汐留、日本橋、有明……、東京のいたるところで同じような光景を見ることができます。高速道路の開通も相次いで、私の古いカーナビではとても対応しきれなくなってきました。買い替えてもまたすぐに役に立たなくなってしまいそうなので、ついにカーナビをあきらめて、最近はスマホをカーナビとして利用しています。
ところで、前回、1964年に開催された東京オリンピックの時も、海外からのお客さまを迎えるために東京ではいくつもの工事が行われ、首都高や新幹線が開通したり、ホテルが開業するなどしました。あれから54年たった今、それらの多くは老朽化が問題になっています。
東京だけではありません。東京オリンピック景気や高度成長の波に乗って一気に近代化され整備された道路や橋、ビルなどは、一気に老朽化への道を進むことになりました。今、一気に生まれ変わろうとしている東京の街は、数十年後に一気に老朽化の波に襲われることになるでしょう。
前回の東京オリンピックの時に建設したビルや道路の現在の課題を踏まえ、数十年後に一気に負担がかからないように、メンテナンスなど、きちんと計画を立てていかなくてはいけません。増して、前回と違い、人口が減り成長も鈍ってきている時代です。それにも関わらず、前回より大きく変化しつつある東京の街です。
新しくできたビルや街並みに心ときめかせながら、半面、未来が不安になります。東京が巨大な廃墟とならないよう、長期的な視野をもって開発を進めていただきたいと願うばかりです。

nf528主宰 二神 典子

年賀状は広報・PRの効果的なツールになる

あけましておめでとうございます。
元日の楽しみの一つに年賀状がありますが、毎年、数は減っているそうです。年の初めのごあいさつも、メールやSNSなど、年賀状に代わるツールがたくさんありますから、年賀状の枚数が減ってきているのも納得できます。
そもそもお正月そのものが、以前に比べて特別の日ではなくなってきているのかもしれません。ですから、メールやSNSも含め一切特別なことをしないという若者も多いようです。
そのような時代ではありますが、私は今でもかなりの数の年賀状を送ります。数が多いので、すべてパソコン任せで自筆はナシ。残念ながら絵は下手なので年賀状のアイデアが載っている本を買ってきてそこから私らしい一枚を選ぶのですが、文章はオリジナルです。「旧年中はお世話になりました。本年もよろしくお願いいたします」というようなありきたりなものではなく、近況を記したり、その年の目標を書いたり、できるだけ今の自分を知っていただけるように心がけています。 “年賀状は広報・PRの効果的なツールになる” の続きを読む

12年周期で考える

あけましておめでとうございます。
今年は子年。干支の始まりの年です。始まりと聞くと、なんだかわくわくしませんか。
これまでうまくいかなかったことには終止符を打ち新しくやり直そうと思ったり、これまでやってこなかったこと、できないと思っていたことを始めてみようと考えたり……。
毎年、新年を迎えるたびに同じようなことを考えていて、そして暮れになると目標を達成できなかったことや、挫折してしまった自分を反省する、という繰り返しです。でも、12年に一度巡ってくる干支の終わり、亥年最後の日に1年ではなく12年を振り返ってみたら、それなりに自分が成長してきたかなと思えました。毎年、行ったり来たりしながらそれでも少しずつは前に進んでいることに気づきました。 “12年周期で考える” の続きを読む