羹に懲りて膾を吹く

日本国内の緊急事態宣言が解除されてホッと一息というところですが、事前に心配されたほどには街に人が戻っていないようです。プライベートは今週末、仕事は週明けから動き出すというところなのでしょうが、ニュース番組などを見ていると、人々の不安感は消え去っていないということがわかります。
表題の「羹に懲りて膾を吹く(あつものにこりてなますをふく)」ですが、羹とは「野菜や魚肉を入れて熱く煮た吸い物」のことで、膾は「魚、貝、肉、野菜などを刻んで二杯酢や酢味噌などで調理した料理」のことだそうです。つまり「羹の熱いのにこりて、冷たい膾も吹いて食う。一度失敗したことに懲りて無益な用心する」(広辞苑)ということ。言い換えれば過剰防衛ということになるのでしょうか。 “羹に懲りて膾を吹く” の続きを読む