東京オリンピックに思う

2020年は東京オリンピック開催の年。2020年の展望が語られるようになった昨年末から今年のお正月にかけて、オリンピックの話題で持ちきりでした。オリンピックが近づくにつれて、この話題はどんどん増えていくことでしょう。
ところで皆さまは前回、1964年の東京オリンピックを覚えていますか? 56年も前のことですから、生まれていなかったと言われる方も多いと思います。実際に会場に出かけたり、テレビで見たりと、感動をした記憶をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
私はまだ小さかったので、生まれてはいたもののオリンピックそのものの記憶は全くありません。そういえば親に連れられて聖火ランナーを見に行ったような気もしますが定かではありません。
そんな私がはっきり覚えているのはPeaceというタバコの箱がオリンピック仕様だったことです。当時、父がPeaceを吸っていたのですが、普段は濃紺の箱が何色かのカラフルなものに変わっていて、オリンピック競技のイラストが描かれていたと思います。調べてみたところ、実施全20競技のイラストを4競技ずつ、五輪カラーの5色に分けてデザインされていたことがわかりました。それがきれいで気に入ったので、タバコの空き箱をもらって大事にしていました。結構お気に入りのコレクションだったのですが、それがその後どこへ行ったのか全く記憶に残っていません。
今回のオリンピック・パラリンピックに関しても記念の品がいろいろと出ていますが、私は一つも持っていません。オリンピック・パラリンピックでは、選手たちの一生懸命な姿にしっかり感動をしたいと期待しています。どんな記念品よりも、感動の記憶が一番の宝物ですから。

nf528主宰 二神 典子