羹に懲りて膾を吹く

日本国内の緊急事態宣言が解除されてホッと一息というところですが、事前に心配されたほどには街に人が戻っていないようです。プライベートは今週末、仕事は週明けから動き出すというところなのでしょうが、ニュース番組などを見ていると、人々の不安感は消え去っていないということがわかります。
表題の「羹に懲りて膾を吹く(あつものにこりてなますをふく)」ですが、羹とは「野菜や魚肉を入れて熱く煮た吸い物」のことで、膾は「魚、貝、肉、野菜などを刻んで二杯酢や酢味噌などで調理した料理」のことだそうです。つまり「羹の熱いのにこりて、冷たい膾も吹いて食う。一度失敗したことに懲りて無益な用心する」(広辞苑)ということ。言い換えれば過剰防衛ということになるのでしょうか。 “羹に懲りて膾を吹く” の続きを読む

段ボールが山積み

私の住むマンションには、1階に段ボール専用のゴミ置き場があります。不要の段ボールは潰してここに持って行くのですが、先日、受け取った宅配便の段ボールをそこに持って行って驚きました。段ボールが高く高く私が手を上に伸ばした高さ以上に積み上げられていたのです。
確かに、年末年始のゴミの収集が長い期間休みになる時、ここに段ボールが高く積み上げられていることはあるのですが、この時期にこんなに段ボールがあるのは初めて見ました。
理由は…。緊急事態宣言下、ネットで品物を購入して配達をしてもらう人が急増したからだと思います。 “段ボールが山積み” の続きを読む

「ロゴ」のお話

先日のこの欄「ロゴを活用」で、企業コロナウイルスとの闘いを、ロゴを使って表現している事例をご紹介しました。
その中で「本来ならば、企業イメージ、ブランドイメージを定着させるために色や使い方などが厳格に決められていて、その通りに使うことが求められているロゴですが、だからこそ、大きなインパクトをもって報道され、消費者に対してこの難局に貢献している企業という良いイメージに結びつける効果があります」と書きましたが、今日はそのロゴ本来の使い方についてご紹介したいと思います。
ロゴは企業を表すものですから、その企業が扱っている製品や商品、サービスなどをイメージできるようにデザインします。それは形だけではなく、色によってもイメージが変わりますから、色を選定するのにも注意が必要です。 “「ロゴ」のお話” の続きを読む

テレワークの副産物

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために日本全国に緊急事態宣言が出され、仕事もテレワークにするように求められています。これに応えて、一部または全部を在宅勤務、テレワークにした企業があり、通勤電車の混雑は少し解消されたようです。
ところで、このテレワークですが、自宅で仕事をするのはダラダラして効率が悪いといった感想も多く聞かれます。しかし、あるベンチャー企業で社員に感想を聞いたところ「効率が上がった」「変わらない」という意見が多数を占めたとのこと。そこで、この企業では緊急事態宣言が解除された後も週の半分はテレワークにすることを決め、借りているオフィスの一部の契約を解除することにしたという話をニュースで知りました。 “テレワークの副産物” の続きを読む

LINE ポコポコ

ご存じの方も多いと思いますが、これはコミュニケーションアプリLINEのゲームです。この手のゲームを始めると寝食を忘れて没頭してしまうことは、経験からわかっていましたから、お誘いいただいても無視をしてきました。
しかし、最近またお誘いいただき、緊急事態宣言下で自宅に籠っていて時間があるので、どのようなものか挑戦してみることにしました。
ゲーム自体は単純なもので、同じ動物のブロックを3つ以上並べて消していくというものです。以前、似たようなゲームにはまっていた経験がありますが、それよりは複雑で、いろいろな要素が加えられています。 “LINE ポコポコ” の続きを読む

ロゴを活用

企業のロゴは、その企業自体や、製品、サービのイメージを消費者に印象づける大切な武器です。そのロゴを見るだけで消費者は企業名や製品を思い浮かべることができます。企業は自社のロゴを周知するように努力していますし、反対に何か悪いイメージがついた場合には、ロゴを変えてイメージを一新することもあります。
その企業の製品やサービスだけでなく、その企業が社会的にどのように貢献しているかが企業イメージに結びつくケースも多くあります。 “ロゴを活用” の続きを読む

ささやかな幸せ

ゴールデンウィークが始まりました。例年なら、旅行に出かけたり、帰省したりする人たちで鉄道も航空機も、そして高速道路も混雑していますが、今年は様子が違います。新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するための要請に応えて多くの人たちが自宅で過ごしています。
久しぶりに孫の顔が見られると思っていたおじいちゃん、おばあちゃんはがっかりされていることでしょう。海外旅行に行くために一生懸命働いたのに実現できなくてがっかりしている人も多いと思います。それどころか、今はクルマで30分ほどの日帰りドライブすらできません。 “ささやかな幸せ” の続きを読む

ハンコはホントに必要ですか?

コロナウイルスの感染拡大に伴い、テレワーキング、在宅勤務が求められ、大手企業やIT関連のベンチャー企業を中心に、広がりを見せています。一方で、その切り替えがスムーズにいっている企業でさえ、押印するために出社しなければならないという実情があるのだそうです。テレワーキングの最大の敵はハンコなのかもしれません。
ハンコ、印鑑というのは、日本の長い伝統、文化です。押印するというのは、その本人が確認した、認めたということの証です。しかし、印鑑よって確実に本人確認ができるのでしょうか。ほかに方法はないのでしょうか。 “ハンコはホントに必要ですか?” の続きを読む

思い切った戦略

新型コロナウイルスの感染が日本でも深刻な状況になってきました。東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府、兵庫県、福岡県の7都府県に緊急事態宣言が出され、その後、ほかの道県でも次々に独自(法律に基づかない)の緊急事態宣言が出されています。
それに伴い、人々には「不要不急の外出を自粛するように」という要請が出され、企業にもテレワークの推進や店舗の休業要請がされています。飲食店や居酒屋、商店など、小さい店は死活問題、倒産の危機に瀕しています。オフィスワーク中心の企業でも、中小企業の場合は、テレワークと言われてもどうやったらいいのかわからないというところも多いと思います。 “思い切った戦略” の続きを読む

言い換えてみよう!

同じことを表現するのにも、いろいろな言い方があります。そして、その表現の仕方によって、印象は随分変わります。私は編集者ですから、読者の受け止め方を常に気にかけていますが、その点から言うと、新型コロナウイルスに関する情報発信の仕方には問題があるように思えます。
緊急事態宣言が出され、外出の自粛要請、営業の自粛要請など、自粛とか要請とかいう言葉をよく耳にするようになりました。自粛という言葉には、とても窮屈な印象があります。また、行動を制限されたり否定されたりすることには反発も生まれます。それでなくても感染者が増え気持ちが重くなっているときに自粛と言われたら、ストレスの塊になってしまいそうです。また、若い人たちは、どのくらい自粛という言葉を理解できるのでしょうか。普段、彼らが使う言葉とはかけ離れているように思います。 “言い換えてみよう!” の続きを読む