未成年は味醂を買えない

昨年10月、消費税が10%に上がったことに伴って生まれた軽減税率。金額はさておき、日常生活では軽減税率を適用される食料品を買う回数や個数の方がはるかに多く、したがって、私の感覚では軽減税率と言われても、あまりビンときません。8%が普通で、それ以外が高いといった感じです。
10月以前にテレビで話題になっていたのが、何が10%で何が8%なのかという問題。なかなか複雑というより、どうも納得できないことも多くありました。例えば500円のハンバーガーセットをお店で食べると10%で、100g1,000円の牛肉を買ってきてすき焼きや焼き肉を作って自宅で食べれば8%と言われて、どっちがぜいたくなのか??と、疑問に思ったりもしました。 “未成年は味醂を買えない” の続きを読む

苦手を克服

今年も確定申告の時期になりました。長年、給料をもらう立場でしたから確定申告とは縁がなかったのですが、寄付金控除を受けたり、住宅ローン減税を受けたりするようになり、確定申告をする機会がありました。確定申告に関して全く知識がない私でも、国税庁のホームページで該当する項目を探し、源泉徴収票などを見ながら質問に答えれば、申告用の書類が簡単に作成できて安堵したことをよく覚えています。
独立してフリーランスの編集者として仕事を始めたときに最初に購入したのが、経理、確定申告関係の書籍でした。そして税務署に行き青色申告業者の手続きをして、経理用のソフトを購入しました。簿記についてもほとんど知識のない私でしたが、購入した品物とその価格をコンピューターに打ち込むと自動的に仕分けをしてくれて、最終的には確定申告の書類が出来上がります。 “苦手を克服” の続きを読む

新型コロナウィルスにご用心!

穏やかに新年を迎えることができたと思ったのも束の間、中国の武漢で新型コロナウィルスの感染者が見つかったとのニュースが入り、春節で中国人観光客が増える時期とも重なって、恐怖を覚える人が増えています。
日本でも何人かの感染者が確認され、対岸の火事とは言えなくなりました。一方で、武漢から脱出できなかった日本人の多くが、政府のチャーター便で帰国することができホットしましたが、それらの方々の中にも数人の感染者が見つかったとのことで、病状が深刻にならないことを願うばかりです。
武漢では感染者が爆発的に増え、医療が追いつかない状況で心配ですが、幸い日本では、ある程度感染を抑えることができているようで、一安心です。 “新型コロナウィルスにご用心!” の続きを読む

キャッシュレス時代の子どもたち

ある機関の調査によれば、お年玉の約10%がキャッシュレス、すなわち現金でない方法で渡されているとのことです。そのために子どもたちにお金について教えたというのがニュースの内容です。
そういえば、携帯電話が普及して、今、若い人たちは公衆電話の使い方を知らないという話を聞きました。地震などの災害が起こった時、公衆電話は一般の電話やケータイ電話よりつながりやすく、有効な連絡手段だそうです。そこで、公衆電話の使い方を子どもたちに教えたというニュースを見たのはそれほど前のことではなかったように思います。 “キャッシュレス時代の子どもたち” の続きを読む

店舗のリストラ

私の住まいは近年話題になった再開発地域にあります。周りをショッピングセンターに囲まれた場所にある我が家は買い物にはとても便利。新しいマンションがどんどん建っていますから若い世代の人たちが多く、ショッピングセンターにもベビーカーがあふれ、少子化ってどこの話?と思えるような光景が広がっていますが、これから年を取って歩くのが困難になるかもしれないなどと考えている私のような世代にとっても、いつまでも買い物を楽しむことができると思える街です。
ショッピングセンターには、週末はもちろんですが、平日でも多くの人たちが買い物に訪れています。この駅の周辺だけでなく、少し離れたところから訪れる人も多いようで、特に週末は広い駐車場が満杯になりグルマを止めるのに苦労するほどです。
引っ越してきたころはショッピングセンターなどなく、買い物には少し不便を感じていましたが、5年ほど前からはいくつかできたショッピングセンターのおかげで買い物が便利になりました。しかし、ここにきて普段利用しているお店の閉店セールの案内をいくつか受け取りました。 “店舗のリストラ” の続きを読む

東京オリンピックに思う

2020年は東京オリンピック開催の年。2020年の展望が語られるようになった昨年末から今年のお正月にかけて、オリンピックの話題で持ちきりでした。オリンピックが近づくにつれて、この話題はどんどん増えていくことでしょう。
ところで皆さまは前回、1964年の東京オリンピックを覚えていますか? 56年も前のことですから、生まれていなかったと言われる方も多いと思います。実際に会場に出かけたり、テレビで見たりと、感動をした記憶をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
私はまだ小さかったので、生まれてはいたもののオリンピックそのものの記憶は全くありません。そういえば親に連れられて聖火ランナーを見に行ったような気もしますが定かではありません。
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東京はただ今大改修中!

東京は今、再開発の真っただ中です。オリンピックを間近に控え、その速度を増してきています。つい最近も、地下鉄銀座線の渋谷駅が新しくなって大きく報道されたばかりです。数年前、東急東横線が副都心線とつながり、地上にあった駅が地下に移って以来、その駅の跡地も含めて、渋谷駅とその周辺は大きく変貌を遂げてきています。東急東横線で渋谷に行くのは特に大変で、工事の進行に合わせて通路や出口が変わるので、地上に出たり乗り換えたりするのに、迷子になってしまいそうです。クルマで通りかかっても工事中のこの街はややこしくて、慣れていないと車線を見失いそうになります。
新しい国立競技場が完成した千駄ヶ谷周辺や、虎ノ門、汐留、日本橋、有明……、東京のいたるところで同じような光景を見ることができます。高速道路の開通も相次いで、私の古いカーナビではとても対応しきれなくなってきました。買い替えてもまたすぐに役に立たなくなってしまいそうなので、ついにカーナビをあきらめて、最近はスマホをカーナビとして利用しています。
ところで、前回、1964年に開催された東京オリンピックの時も、海外からのお客さまを迎えるために東京ではいくつもの工事が行われ、首都高や新幹線が開通したり、ホテルが開業するなどしました。あれから54年たった今、それらの多くは老朽化が問題になっています。
東京だけではありません。東京オリンピック景気や高度成長の波に乗って一気に近代化され整備された道路や橋、ビルなどは、一気に老朽化への道を進むことになりました。今、一気に生まれ変わろうとしている東京の街は、数十年後に一気に老朽化の波に襲われることになるでしょう。
前回の東京オリンピックの時に建設したビルや道路の現在の課題を踏まえ、数十年後に一気に負担がかからないように、メンテナンスなど、きちんと計画を立てていかなくてはいけません。増して、前回と違い、人口が減り成長も鈍ってきている時代です。それにも関わらず、前回より大きく変化しつつある東京の街です。
新しくできたビルや街並みに心ときめかせながら、半面、未来が不安になります。東京が巨大な廃墟とならないよう、長期的な視野をもって開発を進めていただきたいと願うばかりです。

nf528主宰 二神 典子

12年周期で考える

あけましておめでとうございます。
今年は子年。干支の始まりの年です。始まりと聞くと、なんだかわくわくしませんか。
これまでうまくいかなかったことには終止符を打ち新しくやり直そうと思ったり、これまでやってこなかったこと、できないと思っていたことを始めてみようと考えたり……。
毎年、新年を迎えるたびに同じようなことを考えていて、そして暮れになると目標を達成できなかったことや、挫折してしまった自分を反省する、という繰り返しです。でも、12年に一度巡ってくる干支の終わり、亥年最後の日に1年ではなく12年を振り返ってみたら、それなりに自分が成長してきたかなと思えました。毎年、行ったり来たりしながらそれでも少しずつは前に進んでいることに気づきました。 “12年周期で考える” の続きを読む

発想が「昭和」じゃない!?

先日、「天声人語」(『朝日新聞』2019年8月1日)で、「梅田」の駅名が変わることを知りました。皆さまご存じのことと思いますが、梅田駅はJR大阪駅に隣接する阪急電鉄、阪神電鉄の駅名で、それが今年の10月から「大阪梅田」駅になるとのこと。
同じところなのに駅名が違うのは紛らわしいとの指摘が以前からあり、外国人観光客の増加が駅名変更の決め手になったと、記事にはありました。同じ阪急電鉄の「河原町」も「京都河原町」に変更されるとのことです。「河原町」は大阪(十三)と京都を結ぶ阪急京都線始発駅で、京都の玄関となる駅ではありますが、JR京都駅と隣接しているわけではありません。
同じところなのに駅名が違うという例は、何もJRと私鉄に限ったことではありません。東京には地下鉄の乗換駅で駅名が違うというケースがいくつかあります。例えば、都営地下鉄三田線の「日比谷」の改札の目の前に東京メトロ有楽町線の「有楽町」の改札があったりします。 “発想が「昭和」じゃない!?” の続きを読む

いいアイデアですね「涼み処」

気温が低くて日照不足の長い梅雨が明けたと思った途端に暑い日々がやってきました。涼しさに慣れた体はこの暑さに対応できず、多くの人たちが熱中症にかかってしまっています。亡くなれた方もいらっしゃいます。
現在ではほとんどの家にエアコンがあると思いますが、特にご年配の方の中には「もったいない」「暑さを感じない」「冷房は嫌い」といった理由でエアコンを使わない方も結構いらっしゃるようです。
東京の目黒区では区内の「老人いこいの家」などに「涼み処」を設けているとのこと。その数は25か所あり、冷たい麦茶も用意されているそうです。自宅の電気を全部消して、日中の暑い時間をそこで過ごせば、熱中症の心配はなくなりますし、電気代の節約にもなります。 “いいアイデアですね「涼み処」” の続きを読む